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丸の内駅舎復原工事

Rehabilitation of Marunouchi Station Bldg.
丸の内駅舎(中央停車場)の復原工事が,2012年10月の全面開業を目指して終盤を迎えている。辰野金吾の設計で,1914(大正3)年に竣工した3階建駅舎は,1945年5月の大空襲で破壊され,1947年3月までに2階建で仮復旧された。当初は改築まで5年持てばよいとされたが,結局,仮復旧駅舎は2007年の復原工事開始まで,原型駅舎のちょうど2倍の期間を永らえた勘定になる。(2012.6.23)

南北ドームは正方形の頂上を持つ寄棟作りで復旧されたが,これは原設計より近代的で好ましいという見方から,復原反対論もあった。しかし仮復旧駅舎は消えても,その面影は小矢部市のサイクリングターミナルに偲ぶことができる。ターミナルは仮復旧駅舎の1/5スケールとされるが,高さを1/5にしては実用に供せないので,335mに及ぶファサードを67mほどに短縮したという意味だろう。

復原工事費の一部は,丸の内駅舎部分の空中利用権(未利用容積率)を売却することで調達された。日本の法制度におけるTDR(Transferable Development Rights)は,総合設計制度や特定街区など,一団の土地における移転を想定しているが,ここでは「特例容積率適用地区」により,離れた敷地への移転が許容されるため,低層の駅舎が一段と高くなる周辺ビルの谷間に存在することになる。

Hamadera-Koen Station
辰野金吾による鉄道駅には,東京駅と同じ赤レンガ建築として,1911年に竣工した中央線・万世橋駅があったが,こちらは関東大震災で滅失した。しかし1907年竣工の南海・浜寺公園駅は,木造による小規模な駅舎ではあるが,辰野によるもう1つの鉄道駅として現在に至る。(2006.9.17)
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