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外交戦略の欠如(2)

尖閣の問題を見ても,外務省はまともな広報活動をやって来たとは思えない。まず外務省本省のサイトは日本語と英語だけで,それ以外の言語は各国駐在公館のページを見ることになる。

駐中国日本大使館のページは,http://www.cn.emb-japan.go.jp/だが,ここで「尖閣」または「釣魚」を検索しても,9月16日現在,本省の日本語ページしか引っ掛からない。

そこから尖閣の説明:http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/senkaku/へ行くと,その中で中国語訳:
http://www.mofa.go.jp/region/asia-paci/china/pdfs/r-relations_cn.pdfがクリックできるのが唯一の中国語による広報活動に見える。外務省は以前,日本政府の主張を中国語でホームページに掲載したと発表したが,このページがそれに該当するなら,単なるアリバイ作りにしか見えない。そもそも日本語(または英語)ページを経由しないと到達できない中国語ページでは,まともな広報活動とは言えまい。

いじめでも被害者側の反応を見て,無抵抗だと却ってエスカレートさせるのが常である。相手の反発を恐れて(或いは当座の利益を確保するため),自分の立場を主張しなければ,相手の主張を承諾したと見なされても仕方がない。現に中国の民衆に,島の領有を巡る歴史的経緯など全く知られておらず,その意味で40年に渡る外務省(+NHK日本広播電台)の不作為の罪は重い。

竹島にしても尖閣にしても,発端は日本或いは沖縄がアメリカの施政下にあり,日本政府として主体的行動が取れなかった時期に生じている。アメリカ政府は領土問題にはコミットしない立場だが,これは無責任に過ぎる。竹島・尖閣の問題は,アメリカが有効に統治していれば生じなかったはずの問題なのだから。
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